ビジネス文書の作り方 第4回
社内文書の鉄則
今年から社会人になられたあなたのために、
そろそろ自己流が出てきた先輩社員のあなたが基本を守るために、
このシリーズをお送りしたい。

今週から何週間かにわたって前回の慣用句等を使用した案内文や、挨拶文等の例をご紹介します。今回は、独立開業の案内文と転職の挨拶文です。

■独立開業の案内文

謹啓 新緑の候、皆様には、いよいよご清祥のこととお喜び申し上げます。
さて、私どもがかねてより準備をすすめてまいりました中南米専門の輸入会社「潟宴eン商会」が、いよいよ六月一日をもって発足する運びとなりました。靴をすり減らし体にムチ打ち、南米大陸を駆け回って、ラテン世界の新しい商品を皆様にご紹介していきたいと存じます。
今後とも、より一層のご支援ご鞭撻を賜りますようお願いします。
まずは、略儀ながら書中にて、開業のご挨拶を申し上げます。        謹言
平成十二年五月吉日
潟宴eン商会代表取締役 ○○○○

――顧客、取引先、同業者などに知らせる儀礼的な手紙ですのでなるべく格調高く書き
ます。会社設立の目的、抱負、所在地、電話番号なども記入し、
地図入りの会社案内などを同封するのもいいでしょう。
開業の2週間くらい前に着くように投函するのがベストです。


■転職の挨拶文

拝啓 秋も深まってまいりましたが、皆様、ますますご清栄のこととお慶び申しあげます。
さて、私こと、このたび一身上の都合で、株式会社高原商事を退職し、株式会社東京企画に勤務することになりました。高原商事在職中は、格別の御芳情をいただき深く感謝しております。今後は新天地で心機一転、精一杯の努力をしていきたいと存じます。倍旧のお力添えをお願い申し上げます。
まずは、略儀ながら書中をもちましてご挨拶を申し上げる次第です。     敬具
平成十二年十月
○○○○

   ――以前からの関係者に出す私信ですから、退職・転職の理由はハッキリ書かず、
     「円満退社」「一身上の都合」などと表現します。
     前の会社に在籍中の感謝の気持ちを書き、新しい会社での抱負を加えます。

■バックナンバー
・第1回(10の鉄則)
・第2回(あなたに逢いたい「アポレター」)
・第3回(手紙を書くときの慣用句)
・第4回(「独立開業の案内文」と「転職の挨拶文」)
・第5回(「販売協力への礼状」と「商品受注への礼状」)
・第6回
(「催促の手紙」と「催促へのお詫び状」)
・第7回(「お歳暮の送り状」と「ゴルフコンペへの招待」)