現役F1ドライバー《小林可夢偉選手》のトップセールスマインド

Vol.019 現役F1ドライバーの《小林可夢偉選手》

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2010年から、BMWザウバーF1チームよりF1に参戦。
日本人唯一の現役F1ドライバーとして、
世界の舞台で活躍を見せてくれている小林選手。

2011年シリーズは昨年以上のパフォーマンスで周囲の注目を集め、
つい昨日、2012年のザウバー残留が正式に発表されました。

今回は、そんな小林選手から、
営業マンにも通じるセールスマインドを学んでいきたいと思います。

世界の舞台で活躍する小林選手

マレーシアグランプリ 7位
中国グランプリ 10位
ドイツグランプリ 9位
カナダグランプリ 7位
そして、モナコグランプリ 5位。

フェラーリ、レッドブル、ルノー、メルセデス…。
強豪ひしめくF1グランプリでは、
チームによって資金面での差が大きく、
それがそのままマシンの性能差に反映されると言われています。
しかし、決して恵まれているとはいえない条件の中でも、
10位圏内への入賞を続ける小林選手。

そんな彼のレースの特徴とも言えるのが、
スタート直後の混戦のなかで必ず順位を上げてくること。
その秘訣は一体どこにあるのでしょうか。

想定しうるケースをイメージし尽くす

あるインタビューで小林選手はこう答えています。

「スタートは絶対に予定通りにはいかないから、決め打ちは通用しない。
だからレースの前には"理想のラインはここ"、
"周りのドライバーがそこにいたら、自分はこう動く"、
"こっちに行ったらコーナー出口で不利になる"って、
いろんなパターンを組み合わせで考えておくんです。
スタートの瞬間には空いているところにとにかく入っていって、
そこからどうするかは、その場で直ぐに判断するんです。」

スタート直後はなにが起こるか分からない。
だからこそ、一瞬の判断が順位に大きく影響するのです。
「こう動く」と決め打ちするのではなく、
適切な判断を瞬時に行えるよう想定できるケースを
イメージトレーニングし尽くす。

その、レースの前の事前準備こそが、
彼の目覚しいパフォーマンスを支えているのです。

【準備8割、本番2割】
この言葉を、まさに地でいっているからこそ、
小林選手はこれだけの成果を残しているのでしょう。

『本番で、瞬時に適切な対応をできるよう、
想定しうるケースを事前にイメージし尽くす』

これは、セールスマンにとっても重要なポイントです。
セールスマンとしての経験が積み重なり、経験則を身ににつけると、
ついつい、事前準備を怠ってしまうもの。

そんなときこそ、小林選手のこの姿勢を思い出して頂きたいと思います。

「お客様はどんなニーズを持っているか」
「どんな質問がなげかけられるか」
「どんな反論がされうるか」

それら全てに、入念な事前準備を行ってこそ、
お客様に一歩踏み出していただける
最高のプレゼンテーションをプレゼントできるのではないでしょうか。