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特集-伝説の営業マン

トップセールスマインド

Vol.132 映画監督の《是枝裕和さん》

2004年に『誰も知らない』が
カンヌ国際映画賞・主演男優賞受賞作となって脚光を浴び、
さらに今年5月、『そして父になる』で再びカンヌの地を踏み、
審査員賞を受賞した映画監督・是枝裕和さん。

今や伝説の巨匠・小津安二郎の後継者とも言われる、
高い評価を得ています。

今回は名実ともに日本を代表する映画監督となった是枝裕和さんから
営業マンに通じるセールスマインドを学んでいきたいと思います。

苦しんだ末の決意

是枝さんが映画監督になるまでの道のりは
決して平坦なものではありませんでした。

いつか映画を撮るために演出力をつけたいと願って
あるテレビ制作会社に入社しますが、
現実は雑用主体の下積み仕事に追われる毎日でした。

そんな現場の空気に、どうしても馴染めなかった是枝さんは、
3年ほど心を閉ざしたつらい時期を送ります。

それでも辞めなかったのは
下積みがつらいから辞めるのは何か違う、
自分は演出家になりたいんだ、という強い想いがあったから。

苦しんだ末に
「やりたいものをせめて1本やりきって、
それで向いてなかったら辞めよう」と決意。

なんと会社に無断で、
下積み仕事と平行して
ドキュメンタリー番組の自主制作を始めたのです。

“徹底的に、心底愛を注いで”

そのドキュメンタリーとは
長野県伊那小学校のこども達が
一頭の仔牛の飼育を通して成長してゆく様を3年間追い続けたもの。

小学校に許可を得て
こども達と給食をともにしながら
仔牛とこども達の密着取材を続けた是枝さん。

この間、資料調べなどの下積み仕事を早めに終らせては夜行列車に乗り、
朝から半日取材しては、夜にはまた東京に戻って出社するという
ハードワークをこなしたのです。

そしてこの番組で全日本テレビ番組製作社連盟(ATP)の優秀賞を受賞、
その後はドキュメンタリー番組制作の名手として名を馳せ、
やがて念願の映画制作にも着手し、
日本では珍しい、興行的にも成功する自主映画監督として
実績を積み上げてきたのです。

そんな是枝さん自身が
当時を振り返ってこう語っています。

「僕のようなむちゃなマネをしなくとも、
 雑用も仕事だときちんと向き合って、
 ちゃんとプロになった人も大勢います。

 ただ、自分で自分を褒められることがあるとするならば、
 僕は“これは自分の仕事だ”と思ったら、“徹底的に”頑張ってきたんですね。
 自分がこだわったものに対しては“心底愛を注ぐ”ことができた」。

逃げることなく、
自分のやりたいものを自分で見つけて
そこに“徹底的に”、“心底愛を注いだ”是枝さん。

今も変わることのないその姿勢が、
先日のカンヌ国際映画祭での
10分間のスタンディングオベーションに繋がったのではないでしょうか。

是枝裕和さんに学ぶ

今週のトップセールスマインド

誰だって仕事をしていれば
逃げ出したくなる時もあります。

自分との闘いに
負けてしまいそうになる時もあるでしょう。

でもその前に
“徹底的に、心底愛を注げる”仕事かどうか
改めて見つめなおしてみてはいかがでしょうか。

逃げ出すのは
それからでも遅くありません。

むしろ、その過程の一つひとつが
やがて未来に繋がる財産になるのかもしれません。

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