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特集-伝説の営業マン

トップセールスマインド

Vol.138 宮大工の《小川三夫さん》

世界最古の木造建築であり、
日本最初の世界文化遺産である法隆寺。

その法隆寺の修復や、
薬師寺金堂・三重塔の再建で
大きな功績を残した、
西岡常一さんという宮大工をご存知でしょうか。

小川三夫さんは
その西岡常一さんの唯一の内弟子として有名な方です。

西岡常一さんというカリスマの教えを受け継ぎながら、
“食える宮大工”を目指して
寺社建築専門の建設会社「鵤(いかるが)工舎」を立ち上げ、
全国の寺社の建設や修理に携わり、
日本文化を守り続けています。

今回は伝統を受け継ぐ宮大工・小川三夫さんから
営業マンに通じるセールスマインドを学んでいきたいと思います。

法隆寺・五重塔に一目惚れして

小川さんは、奈良市に住んでいた師・西岡さんとは
縁もゆかりもない栃木県の出身です。

高校の修学旅行でたまたま訪れた法隆寺で、
五重塔の素晴らしさに心を奪われ、
卒業を前にして、何の経験もないまま
弟子にしてほしいと願い出たのです。

しかし、宮大工の仕事は
年中あるものではありませんから、
「今は雇えない」と断られてしまいます。

それでも諦めきれなかった小川さんは、
仏壇屋や神社で修行に励み、
3年後にようやく西岡さんの弟子となったのです。

弟子となってまず命じられたのは
この先1年間、
本にもテレビにもラジオに目をくれず、
刃物研ぎだけをやること。

さらに
食事の仕方も寝る時の姿勢さえも
すべて師匠の真似をするという、
「日常生活すべてが修行」という生活が始まったのです。

一生懸命やり続ける“姿勢”

代々受け継がれた宮大工の技の伝授は、
決して「教えない」で行われるものでした。

理屈で教えられたことはすぐに忘れる。

しかし、
何度も見て、何度も真似して身についたものは、
絶対に忘れず、体に刻み込まれる。

小川さんも
師・西岡さんの技を
ひたすら真似して技を覚えたのです。

ただ、
師・西岡さんが小川さんに手本を示してくれたことが
一度だけあったそうです。

刃物研ぎを命じられて
3か月経った頃、
師匠が1枚のカンナ屑を手渡してくれました。

そのカンナ屑は
実に美しいカンナ屑で、
手に取ると、
まるで真綿を広げたように
向こうが透けて見えたそうです。

小川さんが、その技を真似して真似して、
熟練していったその過程を想像させる言葉があります。

「きれいなカンナ屑が出るまでに10年はかかるって
俺はいっているけど、
実際そんなのはもっと早くできるんだよ。
できるんだけれども、
まだまだきれいに削れるだろうと思って
一生懸命やる姿勢が大切なんだ。
これでいいと思ったら終わりやからな」

ひたすら“一生懸命”に、
さらなる“向上”を求め続けるその“姿勢”。

“慣れ”や“油断”を寄せつけない
その“姿勢”こそが
熟練した技を磨き続ける秘訣なのです。

小川三夫さんに学ぶ

今週のトップセールスマインド

営業という仕事で最も難しいのは、
「結果を出し続ける」ということかもしれません。

トップセールスマンは
結果が出たからといって手を緩めない。

上手くいっているからといって
努力をやめない。

常に、さらなる“向上”を求め続け、
スキルを磨き続ける“姿勢”があるからこそ、
トップセールスマンであり続けることが
できるのかもしれません。

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