橋本さんは、
3年間かけて1冊の小説を読み解く、という独特な授業によって、
無名だった灘校を、東大合格者数トップクラスの名門校に躍進させた
「伝説の教師」と呼ばれています。
昨年98歳にして、灘校で特別授業を行い、
さまざまなメディアで取り上げられたので、
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
100歳になった現在も、
毎月、文化教室で「源氏物語」を教える生涯現役教師でもあります。
今回はそんな「伝説の教師」・橋本さんから
営業マンに通じるセールスマインドを学んでいきたいと思います。
橋本さんの授業は、
「銀の匙」という、夏目漱石も絶賛した明治の自伝的小説を、
中学3年間かけて読み通すという、非常にユニークな授業。
約200ページの作品を
どんどん横道にそれながら体験的に読み込んでいく、
国語嫌いの生徒もワクワクしてしまう授業でした。
「丑紅」という言葉が出てくると干支について調べさせ、
主人公が駄菓子を買いに行くシーンがあると
お菓子を配って食べさせ、
凧揚げのシーンが出てくると校庭で凧揚げ、
百人一首のシーンが出てくると百人一首大会……。
横道にそれては体験させる、このユニークな授業によって、
生徒たちは自然に、
国語を学習する上での基礎的教養と
主体的読解法を身につけていったのです。
言うまでもなく、国語はすべての基本となる教科です。
当時の灘校は県立高校の滑り止めと目されていましたが、
学習の土台ができた生徒たちは、東大をはじめ、難関校に次々と合格、
現在も各界で活躍しています。
とはいえ、このユニークな授業、
批判がなかったわけではありません。
生徒の中にも「先生、僕たちこんな勉強で大丈夫なんですか?」
と疑問をもつ者もいたそうです。
しかし、橋本先生には目先にとらわれない、
40年先を見据えた、本当の“目標”がありました。
一昨年出版された「奇跡の教室」という本の中に
橋本さんのこんな言葉があります。
「一緒に『銀の匙』を読んだ生徒がねぇ、
還暦過ぎても、みんな前を向いて歩いている。それが何より嬉しい。
ほんとうに結果が出て良かった。」
橋本さんの“目標”は
目先の受験競争に勝たせることではなく、
「自分で興味をもち、体験し、身につける」という
「一生の財産」を与えることだったのです。
それさえあれば、
それぞれの好きな分野に前向きに専念することができ、
前向きな人生を送ることができる。
そんな40年先を見据えた授業が
たくさんの奇跡を生んだのです。
忙しい毎日の中で、
つい目先の“目標”に捕らわれてしまうことはありませんか?
もちろん、目先の“目標”は大切です。
それを達成しなければ、大きな達成も望めません。
しかし、
あまりに目先の“目標”に捕らわれてしまうと、
プレッシャーばかりの、
重苦しい毎日になってしまいます。
そんな時は、
もっともっと先を見据えた大きな“目標”を
思い起こしてみてください。
長期的な“目標”に視線をやることが、
前向きな姿勢で、毎日の仕事に取り組む手助けになるかもしれません。
これまでに27万名以上を指導し、成功へと導いてきたトレーニングのプロ青木仁志氏に「トップセールスに共通する3つの考え方」について伺った。
営業力を高めるためのセミナー情報を掲載。営業やマーケティングといった売上直結の分野から、投資・キャリア・趣味・教養など幅広い分野を網羅。
営業マンが日々抱えている現場での課題を、トップセールスとしての営業経験を持ち、営業研修等で講師を務めている大高弘之が解決していくコラムです。
現役営業マンの職場の人間関係の実状が浮き彫りに。4人に3人が職場の人間関係に課題を感じていることが明らかとなった。
ビューティフルエイジングとは加齢に無理に逆らうのではなく、その人らしさを活かしながら美しく年齢を重ねることです。
営業という分野にとらわれず、多種多様な業界のプロフェッショナルから日頃の現場に生かせる【セールスマインド】を学び取るこのコーナー。
あなたのセールス人生を変える一冊がここに!トップセールスになるべく日々研鑽を積んでいる皆さんに、お勧めの一冊を紹介します。
現役営業マンへのアンケートで、現場の課題が浮き彫りに。課題の1位は"プレゼンテーション"、2位は"職場の人間関係"という結果に。
本コラムでは、個人ソムリエも行っているCELLARDOORの石渡武志が「デキル大人になるためのワインの楽しみ方」をお伝えしていきます。
新人営業マン必見!!今さらきけないビジネスマナーから営業ノウハウまで情報満載でお届けします。伝説の営業マンへの第一歩が、ここから始まります。
ビジュアルプロデューサーとして、幅広く活躍しているおかざき なな氏のコラム。営業マンの魅力をよりいっそう効果的に高める方法を伝授します。