今年、開園30周年を迎えた、東京ディズニーランド。
高橋政知さんは、その開園に大きく貢献した人物です。
数々の苦難を克服して
1983年に「東京ディズニーランド」を開園、
続く東京ディズニーシー開園を目前にこの世を去りました。
今回は東京ディズニーランドの生みの親と言われる高橋さんか
営業マンに通じるセールスマインドを学んでいきたいと思います。
かつて、日本人にとってディズニーランドは、
海の向こうの夢と魔法の国でした。
半世紀前、
それを日本につくろうという途方もない夢を描いたのが、
オリエンタルランド初代社長の川崎千春氏。
川崎氏は、千葉県浦安沖に埋立地をつくり、
そこにディズニーランドを建設しようと計画しますが、
周辺漁民との交渉は難航を極めました。
そこで高橋氏に、
交渉役として白羽の矢がたったのです。
浦安漁民は
気性の荒い酒豪が多いことで知られていました。
それに対して高橋氏は、
東大卒のエリートにもかかわらず、
誰とでも腹を割って話すことができる人物。
なおかつ大変な酒豪でした。
連日連夜、浦安の漁民たちと酒を酌み交わし、
彼らの心を掴んだ高橋さんは、
浦安漁民の漁業権放棄にまつわる補償交渉を見事、成功させます。
その後、二代目社長となり、
本国アメリカのディズニー社との交渉や
結果的に1,800億に膨らんだ資金の調達など、
立ちはだかるたくさんの難問を解決していきました。
実は当初、高橋さんには
ディズニーランドへの思い入れはさほどなく、
浦安漁民との交渉が締結すれば自分はお役御免だと思っていました。
そんな高橋さんをディズニーランド実現に立ち向かわせたのは、
不退転の“意地”だったようです。
浦安漁民から託された土地を、
彼らに報いる、誇らしい場所にしたい、という“意地”。
アメリカとの交渉で、
優柔不断な日本人と見下されたくない、という“意地”。
初代社長、千葉県知事、銀行家など、
多くの協力者に恩を返したい、という“意地”。
さらに、戦争の記憶が、
高橋さんを「夢と魔法の国」の実現へと駆り立てました。
高橋さんには、南太平洋の激戦地で窮地に一生を得て、
オーストラリアの捕虜となった過去がありました。
そんな高橋さんにとって、ディズニーランドは、
いつしか、絶対に実現させたい、
平和の象徴となっていたのです。
そして時には私財を投げ打ちながら、
東京ディズニーランド完成を実現させました。
現在、ディズニーランド内に設置された開園記念碑には、
高橋さんの想いが刻まれています。
「私たちは絶えることのない
人間賛歌の聞こえる広場をめざして
東京ディズニーランドをつくりました。
夢と勇気と希望にかがやく
世界中の人びとの顔が
この広場に
いつも満ちあふれていることを
心から願って」
何か大きな事業や、
自分ひとりの力ではどうにもできないことを実現しようと思ったら、
理屈だけではない、
不退転の“意地”が必要になるのではないでしょうか。
古くさいかもしれませんし、
カッコ良くはないかもしれませんが、
ひとりの人間の“意地”がなかったら
あの夢と魔法の国は、日本に生まれていなかったのです。
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