著者は原宿のカリスマ美容師ブームをつくった「鈴木 勝裕」氏。
本書は、カリスマ美容師ブームの終焉を迫られることとなった鈴木氏が、
崖っぷちの美容室経営を"ある方法"で再生を果たした
「奇跡」のストーリーが書かれた1冊です。

再生のきっかけとなった"ある方法"とは、ずばり「経営革新計画」の作成。
日本には、事業計画を立て、その実現可能性を国に認めてもらうことで、
国から様々な支援をしてもらえるという法律制度があるんだそうです。
しかし、その制度を知り、使っているのはわずか0.85％の中小企業のみ。
本書では「経営革新計画」の申請から承認までの流れ、申請書の書き方など、
「経営革新計画」のすべてが分かります。

何よりも学びたいのは、
「経営に苦しむ誰かの自殺を思いとどまらせればいい。
それぐらいの気持ちで執筆に臨みました。
日本の景気を支えているのはやっぱり中小企業だと思うんですよ。
だから中小企業が元気にならないと景気はどうにもならないと思うし、
だからこそ私は中小企業の経営者を応援したいと思っています」
と語る鈴木氏の考え方。

自分が知っていること、実際に行って上手くいったことで、
多くの人の役にたとうとする姿勢に、素晴らしい営業マインドを感じました。

美容室経営者に限らず、
日本の中小企業経営者必見の経営救済本です。