昨年6月、約60億キロに及ぶ7年間の宇宙航海を終え、
地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」。
探索機を小惑星に着陸させてサンプルを採取。
それを地球に持ち帰るという、この壮大なプロジェクトで、
プロジェクトマネージャーを務めたのが川口さんです。
それは、NASAも取り組んだことのない世界初のミッションでした。
幾度となく訪れた危機的状況を乗り越え、
宇宙開発の歴史に大きな足跡を残しました。
今回は、その重責を見事に完遂された川口さんから、
営業マンにも通じる大切なセールスマインドを学びたいと思います。
プロジェクトが本格化した1994年当時、
宇宙開発において、NASAは日本のはるか先にいました。
「はやぶさ」のミッションである「小惑星サンプルリターン」は、
そのNASAでさえやったことのない、非常に難易度の高いプロジェクトでした。
しかし、NASAとの研究会の席上、
川口さんは「日本は小惑星サンプルリターンをやります」と明言しました。
さらに、そのためのエンジンには、
当時まったくの未知数だった「イオンエンジン」を使うと宣言したのです。
これは一世一代の"ハッタリ"だったといいます。
川口さんは、まだ30代の半ばの若手研究者です。
しかも、アメリカと日本の宇宙開発には圧倒的な差がありました。
では、そんな状況下で、
なぜそれだけの"ハッタリ"を言うことができたのでしょうか。
そのヒントは、川口さんの考え方にありました。
「楽観的なのかもしれませんが、
だれもやっていないことに挑むとき、
できない理由をあげていけばキリがありません。
それよりも、どんな条件がそろえば可能になるのかを、
ポジティブに考えた方がいい」
すなわち、
【できない理由を挙げるのではなく、どうすればできるのかを考える】
この発想が、
それだけの"ハッタリ"を可能にしたのです。
もちろん打ち上げ後も、
7週間も交信が途絶えるなど、さまざまな危機的状況がありました。
しかし、どんな絶望的な状況下でも、決して諦めなかったといいます。
それは、
常にどうすればできるのかを考え続けたからこそ、可能だったのです。
そうして、宇宙開発史に新たな一ページが書き加わったのです。
なかなか成果が出ないとき、
できない理由はいくらでも思いつくものです。
しかし、そこに意識をとらわれ過ぎると、
どんどんネガティブな発想に陥ってしまいます。
どうすればできるのかということに、
意識を集中させてみてはどうでしょうか。
時には、"ハッタリ"を言うことで、
難しく思えることに、道が見えてくるかもしれません。
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