欧米・アフリカ・アジアと文化も民族も違う場所で、
彼女の音楽は好んで聞かれています。

異国・異民の地にも関わらず、
好まれる彼女の音楽。

その秘密は、
いつも新しい音色を奏でる彼女の音楽にあります。

「過去の良質な音楽に浸るのではなく、
まだ誰も聞いたことのない音楽に興奮や期待がある」

そう彼女は語ります。
自分の作曲した音楽に未練を持たないのは、
彼女の特徴なのかもしれません。

しかし、まだ誰も聞いたことのない音楽を作るということは、
今まで応援してくれていたリスナーを裏切ることになりかねません。
「だからこそ・・・」と彼女は力強く自身の音楽に対する哲学を語っています。

「ピアノと両思いになることで、
リスナーの皆様とも両思いになれると思ってるんです」

彼女が訪れる、様々な演奏会場。
その場所の空間全体を虜にするには、
初めて弾くピアノ、初めて自分の音楽を届ける観客と
思いを通わせることに全神経を集中させる必要があるそうです。

《思いを繋ぐ彼女のピアノ》は、
今もどこかのライブ会場を魅了しているでしょう。

毎日違うライブ会場で演奏をする上原さんにとって、
初めて弾くピアノ、初めて自分の音楽を聴いてくれるリスナーの方々と
思いを通わせることはとても大切なことなのですね。

彼女の奏でる音色は一方通行のメッセージではないのです。