大阪市中央区にある隆祥館は、
わずか15坪しかない小さな街の書店です。
しかし、売り場面積で遠く及ばない大型店にも負けない売り上げを出すなど、
小規模店とは思えない販売力を持っています。
今回は、そんな隆祥館書店のカリスマ書店員として、
新聞や雑誌などにも紹介されている二村さんから、
営業マンにも通じるセールスマインドを学んでいきたいと思います。
隆祥館は、昭和27年に
二村さんの父親が創業した書店です。
しかし、二村さんがこの書店で仕事を始めた16年前は、
大型書店やネット書店、さらにはコンビニの台頭などで、
小さな街の書店を取り巻く環境は非常に厳しいものでした。
隆祥館も例外ではなく、売り上げは下がる一方。
それでも何とか店を盛り上げようと、
「どうすれば、お客様が本を買いに来てくれるのか」
を考えに考え抜いた結果、
二村さんは、ある結論に行き着いたといいます。
それは、
「来てくれたお客様を大切にする」
ということでした。
しかし、当然ながら、
単に「大切にしたい!」という想いだけでは、
なにも生まれません。
そこで、二村さんは本を買った
お客様の顔と購入書籍を覚えることにしました。
そして次の来店時には、お客様の嗜好に合わせ、
商品をお勧めしていったのです。
雑誌であれば、前回、購入された最新号をお勧めし、
「この本はあのお客様が好みそうだ」と思えば、
たとえ注文がなかったとしても商品を取り寄せ、
次の来店の際にさりげなく紹介していくようにしていきました。
もちろん、商品を取り寄せていたからといって、無理には勧めません。
また勧める商品自体も、お客様の状況を見ながら変えていくといいます。
この取り組みを始めたことで、
二村さんはお客様から非常に喜ばれ、
多くの固定客を獲得することに成功します。
今では何と1500人ものお客様の嗜好を把握しているというから驚きです。
こうして隆祥館は、小さな街の書店でありながら、
【お客様を徹底的に理解する】ことによって、
大型店にも負けない販売力を持つまでに至ったのです。
「お客様を大切にする」
これは、セールスマンにとって、
あまりにも当たり前すぎることかもしれません。
ですが、この当たり前のことをするためには、
二村さんが実践されたように、
【お客様を徹底的に理解する】ことが不可欠でしょう。
「何を必要としているのだろう」
「今、どんなことを考えているのだろう」
お客様を徹底的に理解することで、ニーズに応えられるようになるのです。
その結果として、
「あなたから買いたい」と思われるセールスマンになることができるのです。
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