数学者《秋山仁さん》のトップセールスマインド

Vol.030 数学者の《秋山仁さん》

あの人に学ぶトップセールスマインド一覧へ

グラフ理論と離散幾何学を専門とし、
東海大学教育開発研究所の所長を務める秋山さん。

NHK教育の数学講座をはじめとするテレビ番組への露出のほか、
執筆、講演活動などでも活躍されています。

今回は、「長髪」「バンダナ」という、
奇抜なスタイルでも知られる秋山さんから、
営業マンにも通じるセールスマインドを学んでいきたいと思います。

数学界のカリスマも元は数学が苦手だった

秋山さんは専門誌に100編以上の論文を発表し、
その著書は90冊に及んでいます。

数学の楽しさを伝えることに力を注いできた、
「日本でもっとも有名な数学者」と言っても過言ではないでしょう。

しかし、そんな秋山さんも実は学生時代、
決して数学の成績が良かったわけではありませんでした。

東京理科大学に辛うじて補欠入学した秋山さん。
しかし、数学の成績が悪かったため、同校の大学院へは進学できず、
仕方なく新設されたばかりの上智大学大学院数学科へ進学します。

しかし…、
受験者、進学者ともに秋山さんただひとり、という同大学院にも関わらず、
成績が振るわず、指導教授から就職のための推薦状ももらえなかったそうです。

そんな秋山さんが、
一体どうして、数学者としての地歩を固めることができたのでしょうか。

『才能は…』

秋山さんは自身の生涯を振り返り、
こんな風に語っています。

「私は才能がないのに諦めが悪く、数学を続けてきた。
でも諦めないで努力を重ねていると才能はそっとついてくるんだね」

【才能は努力についてくる】

数学が苦手でも、
諦めずに積み重ねてきた努力が、
秋山さんの才能を開花させたのです。

現場を走るなかで、
思うように成果が上がらなかったりすると、
周りの人間と自分を比較し、

「営業には生まれつきの才能が必要。自分にはそれがないんだ…」

と考えてしまいそうになることがあるかもしれません。
確かに、才能・センスと呼ばれているものが
営業マンにとって大切なのは事実です。
しかし、それらは決して生まれつきのものではないのではないでしょうか。

【才能は努力についてくる】

秋山さんのこの言葉を見る時、
諦めずに努力を積み重ねることこそが、重要であることを感じます。
きっと、その努力があなたの才能を開花させてくれるはずです。