土田さんは高校時代に遭った交通事故のため、
身体に障害が残り、車いす生活となりました。
しかし、事故の傷からリハビリする過程で、
スポーツに目覚め、1994年のパラリンピックに初出場。
その後、日本人初となる夏冬パラリンピックでの金メダル獲得など、
トップアスリートへの階段を登りつめました。
来年夏に開催されるロンドンパラリンピックへ向け、
さらなる挑戦をされている土田さんから、
営業マンにも通じるセールスマインドを学んでいきたいと思います。
土田さんはアイススレッジスケートの日本代表として、
1994年のリレハンメルパラリンピックに初出場すると、
続く長野パラリンピックで、金2つ、銀2つのメダルを獲得。
その後、陸上競技に転向した土田さんは、
2004年のアテネパラリンピックでの金、銀、銅メダル獲得をはじめ、
国内外の著名な大会で数々の記録を打ち立ててきました。
まさに、トップアスリートとしての道を走り続けてきたのです。
しかし、
そうした輝かしい成績を残してきた土田さんに
2008年、悪夢のような事故が襲いかかります。
それは、北京パラリンピック本番の、
5000メートルの競技中のことでした。
最後の500メートルのところで、
大規模なクラッシュに巻き込まれてしまった土田さん。
腰椎、そしてろっ骨2本を骨折するという大けがを負い、
競技への参加もままならない状態で、
日本へと帰国することになりました。
しかも、追い打ちをかけるように、
所属会社の経営不振のため、退社を余儀なくされてしまうことに…
どん底の中、一時は引退も考えたといいます。
しかし、このままでは終われないと、
再び競技生活へと戻った土田さんは、
苦しい練習を重ね続けた結果、
今年4月、ボストンマラソンで、16年間破られることのなかった世界記録を、
なんと4分も縮める大記録を打ち立てたのです。
高校時代の大事故、そして北京パラリンピックでの怪我…。
多くの困難から立ち直ってきた土田さんは、
こんな信条を持って、今も車いすで走り続けているといいます。
「【どん底はいつまでも続かない】
むしろ、その時が人生を開花させるチャンスなんです」
「今はどん底だ…」
いま、この文章を読んでいる方の中には、
思うように成果が出ずに、
苦しんでいる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、長い人生、
追い風の時もあれば、向かい風の時もあるのだと思います。
厳しい向かい風に耐え忍ぶ時、
ぜひ土田さんのこの言葉を、自分に言い聞かせてみてください。
【どん底はいつまでも続かない】
向かい風も、必ず向きを変える時が来る。
そして、その時が、人生を開花させる絶好のチャンスなのです。
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