文化財修理技術者という職業は、
あまり聞き慣れないものかもしれませんが、
古文書から、仏像、建築物まで、
字の通り、さまざまな文化財の傷みを診断して、修理をおこない、
次の世代にその価値を残していく職業です。
その文化財修理技術者の世界において、
日本を代表する、と言っても過言ではない鈴木裕さん。
今回はそんな鈴木さんから、
営業マンにも通じるセールスマインドを学んでいきたいと思います。
書や絵など、紙を素材とする
文化財の修復のエキスパートとして、
国宝「東大寺文書」「上杉家文書」など
数々の文化財をよみがえらせてきた鈴木さん。
ときには1000年もの時間を経た文書を、
熟練の技を駆使して修復するという仕事にも取り組みます。
そんな鈴木さんは修行時代、
「仕事は体で覚えろ」と言われ、
体に技術を染みこませてきました。
しかし、キャリアを積んでいくうちに、
いつしか体で覚えた技術だけに頼り、
頭で考えることなく、
手先で機械的に仕事をしてしまっている自分に気づいたそうです。
『文化財は、同じような外見であっても、
一点一点の作られた時代背景や材質、痛み具合などがまったく異なる。
機械的に惰性で仕事をすることは決して許されない』
虫食いや破損の部分を、性質の近い紙で補修。
さらに強度を確保するため、裏側から和紙で「裏打ち」を行う。
ミリ単位以下の精度を求められる、失敗の許されない現場。
それぞれに最適な修復をするために、
徹底的に文化財と向き合い、その特徴を調査する。
鈴木さんは、どれだけ慣れ親しんだ仕事であっても、
その都度、新たな気持ちで臨み、
『習熟してはいけない』
と常に自らを戒めるのです。
毎日行う、慣れた仕事であっても、
いつも心新たな気持ちで仕事に向き合う姿勢こそが
業界屈指の手腕を生み出したのでしょう。
文化財修理において随一の手腕を持ちながら、
常に『習熟してはいけない』と自らを戒めている鈴木さん。
同じ仕事の繰り返しでも、
決して機械的に仕事をするのではなく、
目の前の文化財に向き合っていく姿勢こそが
"プロフェッショナル"としての仕事のやり方です。
セールスにおいても同じことが言えるのではないでしょうか。
経験則は勿論大切ですが、
惰性で仕事するのではなく、
目の前の、一人ひとりのクライアントに対して
真剣に向き合っていく。
『習熟してはいけない』
お客様との商談の前に、
是非思い出していただきたい一言です。
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