テレビでインタビューに応える様子を見ると、
常に低姿勢な彼には感心させられます。

『謙虚で、気配りのある振る舞いは
報道のカメラが入らない場でも変わらない』

というのは業界関係者の中では
有名な話だそうです。

目撃談の例をあげればきりがありませんが、
トイレの洗面台で手を洗った後、必ず彼はハンドタオルで
全ての洗面台をきれいに拭いてから出るそうです。

彼の気配り・謙虚な姿勢はご両親の教育の賜物だそうですが、
そんな彼の姿勢が功を奏した試合がありました。

それが、プロとして初優勝を飾った
2007年のマンシングウェアＫＳＢカップです。

トーナメント本選出場を目指し、
予選会に参加した石川選手。

しかし、残念ながら結果は予選落ち…。

予選終了後、
大会関係者ひとりひとりに深々とお辞儀をし、
御礼の挨拶をしてまわる石川遼選手。


それを遠めに見て感心した関係者が、
彼に声をかけます。

『もう一日、ここで待ってみないか？
万が一、欠場者が出たら君を優先的に繰り上げ出場させてあげるから。
可能性は低いのだが、どうする？』

石川選手は
ゴルフ場のそばで一晩待つことにしました。


すると、なんと翌日連絡が入り

「片山晋吾プロが欠場することになり、
繰上げで本選に出場できる」とのこと。

本選に出場した結果はご存知のとおりです。

最終日の１７番ホールで見せた
バンカーからの奇跡のチップインもあり、
見事、優勝を手にしたのでした。