河合さんは、
日本の臨床心理学の第一人者。
河合さんの尽力によって
我が国にカウンセリング制度が普及したといっても過言ではない。
そんな方になります。
すでに亡くなられ、早いもので5年の月日が経ちますが、
今回はそんな河合さんから
営業マンに通じるセールスマインドを学んでいきたいと思います。
京都大学を卒業後、
UCLAで心理学を学び、
帰国後に日本心理臨床学会を設立、と
河合さんは日本の臨床心理の先駆けともいえる存在です。
一方で、親しみやすいユーモアの人としても知られた河合さん。
そんな河合さんが設立された、有名な組織がもうひとつあります。
「日本ウソツキクラブ」という組織です。
会員数は数万人、入会金は800万円。
例会開催は毎年4月1日のエープリルフール。
入会条件はただ一つ、「毎日、1回以上、他人を幸せにするウソをつくこと」。
ところが「ウソツキクラブ」の金庫はいつも空っぽで、
例会に参加したことがある人はひとりもいません。
つまり、ユーモラスな、全くの架空の組織なのです。
「ウソツキクラブ」の「ウソ」は、
人を騙して利益を得る嘘ではありません。
人を楽しませ、ふっとその場の空気を和らげる、
ユーモアやジョークを指すのだそうです。
河合さんの著作の中に、
「こころの処方箋」という本があります。
この本には、
人の心理に関する55の短いエッセイが収められていて、
その一つひとつに、
「なるほど…!」とうなずいてしまうタイトルが付けられています。
その中に、
河合さんがユーモアを愛した理由が窺われる言葉があります。
26番目の『「耐える」だけが精神力ではない』です。
河合さんは、学者として論文を書くだけでなく、
長年、臨床心理士として、
たくさんの人のカウンセリングを行ってきました。
重苦しい場面を何度も乗り越えてきたのです。
先ほどの言葉は、その経験から生み出されたものなのでしょう。
人は真剣であればあるほど、
真面目であればあるほど、
行き詰まった時に、出口を見失ってしまうものです。
そんな時に、
耐え続けてパンクしてしまうより、
ちょっとした「ウソ」で思いがけず笑みをこぼすことができれば、
“切り替え”ができ、
新たな道を切り拓くことができるのではないでしょうか。
河合さんは、そんなユーモラスな「ウソ」を広めた、
ユーモアの達人でもあったのです。
営業という仕事をしていると、
プレッシャーに押し潰されそうになったり、
出口の見えないスランプに陥ってしまったりすることもあるでしょう。
そんな時、
河合さんのように、
自分にユーモラスな「ウソ」をついてみてはいかがでしょうか。
実際に面白い冗談を口にしてみたり、
思い詰めている自分に心の中で突っ込みを入れてみたり。
耐えるだけでなく、
そうやって“切り替え”をしていく、しなやかな精神力。
それを養えば、
行き詰まった状況を打開して、
常に成長していけるのではないでしょうか。
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