10年前、
43歳の若さでローソン社長に抜擢された新浪さん。
当時のローソンは、
親会社ダイエー救済のために無理な出店を重ね、
最悪の経営状態に陥っていました。
当初は三菱商事からの出向という形での社長就任でしたが、
社内の冷めた空気を感じ取った新浪さんは、
三菱商事から籍を抜き、
退路を断って、組織変革に挑みます。
そして、
再びローソンの息を吹き返させたのです。
今回はそんなエネルギー溢れる新浪さんから
営業マンに通じるセールスマインドを学んでいきたいと思います。
見るからにエネルギッシュな風貌の新浪さんは、
池田新太朗氏の近著・「個を動かす」によると、
少年時代から強烈な個性をもった少年だったようです。
象徴的なエピソードとして取り上げられているのは、
小学校3年生の時の「黒板事件」。
体育の時間にチームプレーを乱して担任教師に注意された新浪少年は、
黒板に「僕は1人で体育をやります」と大きく書き残して、
次の授業をエスケープしてしまったのです。
体も大きく、運動神経抜群だった新浪少年は、
仲間に合わせて手加減することを
どうしても受け入れられなかったのです。
今では、
ローソンを成長企業に立て直した経営者として
尊敬を集めている新浪さん。
しかし、
その本質は今も変わっていないのではないでしょうか。
小学3年生の時と変わらず、
今も手加減とは無縁に、
常に“全力”を出し切っているのです。
幼少期と違うのは、
その力が、自分の能力を発揮することだけでなく、
他者の“全力”を引き出すことに向けられているところ。
例えば、社長就任前には、
数ヶ月かけて全国を駆け回り、
直接、社員やオーナーの声を聴いています。
また、社長就任直後にはおにぎりへの異物混入という
大不祥事が発生しますが、誠実な対応を貫き、
その半年後には、
社員の“全力”を引き出して開発した、
コンビニ業界の常識を覆す、168円の高級おにぎりを販売、
大成功を収めました。
さらに、
従来の「全国均一型」の経営を改革し、
個々のオーナーの権限を高めた「地域分権型」の店舗経営導入によって、
オーナーたちの“全力”を引き出しています。
「効率について考え込むぐらいなら、
感覚的なアイディアに基づいて走り出すべき」
そう語り、“全力”で走る新浪社長のもと、
ローソンは様々なアイデアを実現しているのです。
“全力”を傾ける。
シンプルなことですが、
リーダーがその姿勢を示すことで初めて
“全力”を発揮できる組織が作られるのではないでしょうか。
誰かの“全力”を引き出したいなら、
まず、自分が“全力”を発揮すること。
“全力”を発揮してもらうために、
“全力”で部下の声を聴き、
そこから生まれたアイデアを“全力”で実現する。
その姿勢こそ、
チームを率いるリーダーに最も必要な資質なのかもしれません。
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