ジャンルにとらわれず、
あらゆる方面でひねりの効いた自論を展開し、
多くのファンを獲得している内田樹さん。
専門的な著書だけでなく、
『「おじさん」的思考』、
『ひとりでは生きられないのも芸のうち』といった、
ユーモラスな中に深い真理を感じさせる、多くの著書で知られています。
一昨年の大学教授退官後も
執筆活動等を続けている内田さん。
今回はマルチな活躍で知られる内田樹さんから
営業マンに通じるセールスマインドを学んでいきたいと思います。
内田さんの青春時代は波乱万丈なものでした。
高校は成績不振のあげく、素行不良のため退学。
そこで、アルバイトをしながらひとり暮らしを始めますが、
家賃も払えず、親に頭を下げて実家に戻ります。
その後、大学入試資格検定を受け、
大学受験に挑戦するも、不合格。
浪人してようやく東京大学に入学しますが、
卒業して大手企業に進む同級生たちに違和感を覚え、
卒業後は友人と学習塾や翻訳事務所を経営しながら
都立大学の大学院で学んでいました。
遠回りをして、30歳過ぎにようやく
大学教員としての道を歩み始めた内田さんは、
現代の就活に対して、あえて異論を放っています。
「就活なんか、するな。
卒業するまでは大学生として大学での活動に全力を尽くし、
卒業してから、その先のことは考えなさい」
と言うのです。
現代のキャリア教育では、
「これから自分がやりたいこと」を目標として設定します。
もちろんそれは素晴らしいことですが、
そこに偏ってしまうと、
「今」をおろそかにすることになったり、
「自分のやりたいこと」と現実とのギャップに苦しんで転職を繰り返すといった、
弊害が生じることもあります。
内田さんは、乱暴な発言によって、
未来の自分探しに偏重した、
現代のキャリア教育に警鐘を鳴らしているのです。
その背景には大学卒業後、翻訳や家庭教師など
人から頼まれる仕事を何でも引き受けた経験が生きています。
内田さんは、
「あなたにやってほしい、あなたならこれができる」と人から与えられた仕事を
未経験のものであっても自分の意にそぐわないものであっても、
その時その時、全力でやり遂げてきました。
内田さんがよく用いる“calling”という単語には、
「天職」という意味があります。
“他者の呼ぶ声”にこたえること。
それが「天職」に結びつくというのです。
“他者の呼ぶ声”にしたがい、
目の前の仕事に全力を尽くすことで、
「天職」に出会うことができた内田さん。
マルチな活躍ぶりの原点は
“他者の呼ぶ声”にしたがう、その姿勢にあったのです。
時には、上司やお客様から、
気の進まない仕事を頼まれたり、
思うような仕事を任せてもらえない時もあるでしょう。
そんな時こそ、
目の前の小さな仕事に全力を尽くしてみる。
“他者の呼ぶ声”にしたがって、
全力で結果を残す。
それこそが
キャリアを切り拓いていく
要諦なのかもしれません。
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