30年の時にわたって、
日本の音楽シーンに貢献し続ける「タワーレコード」。
昨今のCD不況で、
同業他社が大型店舗の閉店に迫られる中、
今なお、大きな存在感を放ち続けています。
嶺脇育夫さんが
タワーレコード社長に就任したのは2年前。
以来、メディアにも積極的に登場し、
渋谷店・新宿店を、相次いで大規模リニューアル。
アーティストと音楽ファンの架け橋という役割を
さらに拡大しようとしています。
今回はタワーレコード社長の嶺脇育夫さんから
営業マンに通じるセールスマインドを学んでいきたいと思います。
音楽好きな少年だった嶺脇さんは、
秋田県の高校を卒業後、
上京してタワーレコードの一店員となりました。
そしていくつかの店舗を経て
大阪・心斎橋店の店長に。
1枚1枚のCDの配列から
手書きポップの言葉や試聴機の再生順まで
凝りに凝った、隅々まで工夫の行き届いた
“こだわり”の店舗をつくりあげます。
それが当時の社長の目に留まり、
新宿店の店長に大抜擢。
その後、店舗運営本部長などを歴任し、
豊富な現場経験を買われ、
43歳の若さで社長に就任したのです。
社長就任後も、
「CDが売れない時代」という逆風を物ともせず、
『NOMUSIC,NOLIFE.』というタワーレコードの想いを体現すべく、
“こだわり”の企画や店舗運営を進めてきました。
その試みの結実とも言えるのが、
8階建ての黄色いタワーとして生まれ変わった渋谷店です。
売り場面積と在庫を大幅に増やし、
ロックからクラシックまで
あらゆる音楽ファンの要望に応える店舗を実現。
ブックショップやカフェ、ライブスペースも併設し、
独自の番組配信やインストアライブの実施など、
作り手とファンを結びつける
まさに、“こだわり”の戦略を次々に展開しています。
そんな嶺脇社長のモットーは、
「売れるものではなく、“売りたい”もので市場を創る」こと。
ヒットしているから売る、
音楽業界にプッシュされたから売る、
という受身の発想ではなく、
心から「みんなに聴いてほしい」から、
心から“売りたい”から、
店舗に工夫を凝らし、イベントを企画する。
そんな本気の想いが音楽ファンに伝わり、
両者の想いが共鳴すれば、
そこに自然と市場が生まれるのです。
レコード屋の一番の歓びは
自分がプッシュした音楽が広まることだと語る嶺脇さん。
社長となってからも変わらぬその想いが、
「タワーレコード」の看板を支え続けているのです。
自社の商品やサービスに
本気で惚れこむ。
それが営業マンの原点なのではないでしょうか。
もちろん、
お客様が求めているものをお届けする、という観点は
不可欠なものではありますが、
本気で“売りたい”と思って売るからこそ、
それがお客様の共感を呼び、
そこに市場が広がっていくのかもしれません。
トップセールスマンとは、
本気の“売りたい”という想いに従い、
細部の細部までこだわる。
そんな情熱の人なのかもしれません。
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