いつも営業成績で競い合っている仲間がいます。 いつも月半ばまでは 私の方が成績がいいのですが、最終的に月末には負けてしまいます。 後半になると彼女の優良顧客からリピートオーダーが出ており、 そこで逆転されてしまいます。私もリピート率を上げていきたいのですが、 何かリピートをもらうコツはありますか?
(2009/11/12 質問者:女性・旅行代理店営業 4年目)
まず、ひとつお伝えしたいのが、もしトップセールスマンになりたいのであれば、人と一切比較をしないことです。他人に勝つために、オーダーを取るという視点に立つと、自然とお客様を負かせるセールスに陥ってしまう可能性があるのです。
セールスの進め方には、2つ種類があります。
ひとつは言葉巧みにお客様を誘導し、短期的に次から次へとオーダーを狩っていく狩猟型。
もうひとつは顧客を第一に考えて長期的に関わり、顧客のニーズを育てていく農耕型いわゆる市場蓄積拡大型です。
実はこの市場蓄積拡大型がリピート率の高いセールスの型なのです。
トップセールスマンは競うことよりも顧客への貢献を第一優先にします。だからこそ、他人との争いではなく、「どうしたら、以前よりもっとお客様に喜んでもらえるか」という点を追求するのです。言うなれば他人よりも、過去の自分との戦いを選択し、よりお客様のためになる自分を築き上げるのです。一つひとつのお客様への貢献を積み重ねることによって、顧客満足が蓄積し、結果的にリピート率は高まるのです。
このようなリピートオーダーが出る市場拡大蓄積型のセールスマンは「あなたに全て任せます」といわれるような全幅の信頼を得ています。顧客が「この人は心から信頼できる。全てを任せたい」という気持ちになったとき、リピートオーダーが出るのではないでしょうか。顧客は全幅の信頼を得るセールスマンの特徴とはまさに誠実で正直であることです。
「誠実さを補うスキルはない」
この言葉があるように、誠実にお客様に尽くすことが顧客からのリピートオーダーを獲得する秘訣です。
もしあなたが顧客だったとしたら、あなたは、どんな人にリピートオーダーを出したいですか?どんな人を信頼するでしょうか?そんな理想の営業マン像を明確に描き、自分がそのとおりの人間力を身につけていくことがリピートオーダーをいただく一番の近道です。顧客視点に立って、あなたの思い描く理想のトップセールスマン像を目指し続けることで、信頼される人間力を身につけられるはずです。頑張ってください。
コラム著者:大高弘之(おおたか・ひろゆき)
1966年生まれ。上場食品商社を経て、外資系人材派遣会社アディアセントラル株式会社(現アデコ株式会社)に入社。
その後その営業力を買われ、外資系生命保険会社プルデンシャル生命保険株式会社に入社。
元MDRT会員。2002年、人材教育コンサルティング事業を手がけるアチーブメント株式会社に入社。トレーナーとして、営業力強化を中心にトレーニングを実施している。
セールススキルアップ講座体験コース⇒http://www.achievement.co.jp/ssc/
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