商材が高額なため、新製品へのリプレイス等は、あっても年に1回。 しかし、競合が多いので心配になり、月に1、2回訪問していたら、お客様に 「頻繁に来ないでくれ。必要があったらこちらから連絡する」と言われてしまいました。 頻繁に訪問せずとも信頼関係を維持するにはどうしたら良いでしょうか?
(2010/6/29 質問者:男性・IT業 4年目)
まずは「頻繁に来ないでくれ」とまで言われた要因は何なのかを分析してみましょう。
どんなに忙しい方でも、費やす価値があると感じる時間に対して迷惑だと言うことはありません。あなたは今、常にお客様の立場に立って「どうしたらお客様の求めるものを満たしてさしあげられるだろうか?」と考えられていたでしょうか。
自らの営業姿勢を見直した後は、お客様の志向性に合ったアプローチをすることが有効です。
セールスにおいては、お客様は4つのタイプに分類できると言われています。
(1)社交性豊かな経営者タイプ
→よく話を聞き、質問もしてくれる、友好関係が確立しやすいタイプ
(2)仕事志向型の分析的・懐疑的タイプ
→数値データに重きを置き、資料は隅々まで目を通すタイプ
(3)人間関係を重視する人情家タイプ
→関係構築には時間がかかるが、
一度関係確立すれば 仕事を進めやすいタイプ
(4)成果思考の管理職タイプ
→長時間の話を好まず、成果に関心があり、
結論や目的に沿って行動するタイプ
「頻繁にこないでくれ」と先方がおっしゃったのなら、お客様は(2)か(4)のタイプに分類できるのではないでしょうか。このタイプの人物は、上記のように直接仕事に関わる“事実”に関心を示し、また一方で、仕事に関係のない話し合いなどを好まない傾向にあります。特にお忙しいのであれば、事実データがあっても、すぐに必要性を感じないものであれば軽視されることも少なくないでしょう。
こういった場合は、お客様がご都合のいい合間に目を通せるメールやお礼状、資料送付などが有効です。
自分本位になるのではなく相手に合わせてアクションを変えていけば、きっとお客様はあなたを信頼し、サービスを活用し続けてくれるはずです。意外と(2)や(4)のタイプの人は、訪問せずとも、定期的にフォローのご連絡をなんらかの形でしているだけで評価してくれる場合が多くあります。
信頼を維持するには、何よりあなた自身が誠実な仕事をすることが第一です。それに加えて、継続的に仕事を頼んでいきたいと思ってもらえる担当者とはどういう人材なのか、改めて相手の立場に立って考えてみてください。
コラム著者:大高弘之(おおたか・ひろゆき)
1966年生まれ。上場食品商社を経て、外資系人材派遣会社アディアセントラル株式会社(現アデコ株式会社)に入社。
その後その営業力を買われ、外資系生命保険会社プルデンシャル生命保険株式会社に入社。
元MDRT会員。2002年、人材教育コンサルティング事業を手がけるアチーブメント株式会社に入社。トレーナーとして、営業力強化を中心にトレーニングを実施している。
セールススキルアップ講座体験コース⇒http://www.achievement.co.jp/ssc/
これまでに27万名以上を指導し、成功へと導いてきたトレーニングのプロ青木仁志氏に「トップセールスに共通する3つの考え方」について伺った。
営業力を高めるためのセミナー情報を掲載。営業やマーケティングといった売上直結の分野から、投資・キャリア・趣味・教養など幅広い分野を網羅。
営業マンが日々抱えている現場での課題を、トップセールスとしての営業経験を持ち、営業研修等で講師を務めている大高弘之が解決していくコラムです。
現役営業マンの職場の人間関係の実状が浮き彫りに。4人に3人が職場の人間関係に課題を感じていることが明らかとなった。
ビューティフルエイジングとは加齢に無理に逆らうのではなく、その人らしさを活かしながら美しく年齢を重ねることです。
営業という分野にとらわれず、多種多様な業界のプロフェッショナルから日頃の現場に生かせる【セールスマインド】を学び取るこのコーナー。
あなたのセールス人生を変える一冊がここに!トップセールスになるべく日々研鑽を積んでいる皆さんに、お勧めの一冊を紹介します。
現役営業マンへのアンケートで、現場の課題が浮き彫りに。課題の1位は"プレゼンテーション"、2位は"職場の人間関係"という結果に。
本コラムでは、個人ソムリエも行っているCELLARDOORの石渡武志が「デキル大人になるためのワインの楽しみ方」をお伝えしていきます。
新人営業マン必見!!今さらきけないビジネスマナーから営業ノウハウまで情報満載でお届けします。伝説の営業マンへの第一歩が、ここから始まります。
ビジュアルプロデューサーとして、幅広く活躍しているおかざき なな氏のコラム。営業マンの魅力をよりいっそう効果的に高める方法を伝授します。